キックボクシングなどでよく見かけるバックハンドブローという技。
身体を回転させながら裏拳を打つ技で、相手の意表をつくタイミングで使われることが多い。
なにより見栄えがいいのでこの技が出ると観客も「オオー」と盛り上がるし、これでKOにでもなれば場内は大喝采となる(実際、画像の武尊選手対大雅選手戦のバックハンドブローのシーンはK-1のプロモーションビデオなどでも使われ続けている)
しかしこのバックハンドブローという技、ボクシングでは禁止、反則行為となる。
ボクシングではパンチはナックル(拳)でのみ有効打となる。
バックハンドブローだと手の甲などが当たってしまうことも多いのだ。
実際皆さんも記憶を思い返してみるとボクシングの試合でバックハンドブローは見たことがないはず。
ちなみにボクシングでは反則だがキックボクシングではオッケーというような言い方をしたがキックボクシングでも団体によっては禁止だったりあるいは禁止にすべきという声もあがっている。
というのも回転するという技の性質上狙った場所に拳を当てるというのが難しい。
そのため自分自身が疲れていたりあるいは回転するタイミングに合わせて相手が間合いをつめてくるような形になると手ではなく肘が相手に当たってしまったりするのだ。
バックハンドブローではなくバック肘になってしまう。
実際バックハンドブローが決まったように見えたがスローで観直すと肘が当たっていた、なんてこともある(多くのキックボクシング団体で肘打ちは禁止である)
しかし格闘技では他のスポーツのようにビデオ判定でノーカウントやり直しとはいかない。ダメージはノーカウントにはならない。
そのまま試合が終わってしまうと戦った選手本人も消化不良であろう。
観ている側も何とも言えない気分になる。バックハンドブロー自体はカッコイイので私も好きな技だが反則にすべきなのか、難しい問題である。
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