以前ボクシングの生涯無敗記録、つまり無敗のまま引退した選手の記録だとリカルド・ロペス選手の52戦無敗が最長記録だという話をしたが、単純な「連勝記録」だともっとすごい数字が出てくる。
歴代1位はハル・バグウェル選手の175連勝というわけのわからん記録である。
しかしこの記録は正確さが不透明で、調べてもWikipediaすら存在しないほどで信憑性も薄い。
他にも何人か100連勝ほどした記録はあるようだがどれも正式な記録が残っていなかったりとこれまた信憑性の薄いものとなっている。
比較的最近の選手に絞るとメキシコのフリオ・セサール・チャベス選手の89連勝がはっきりとした記録として残っている。
先ほど175とかいう数字を出してしまったのでインパクトが薄くなってしまったがこれも凄い記録である。
チャベス選手は1980年から1993年までの13年間でこの89連勝という記録を打ち立てた。
もちろんこれだけ連勝を重ねるのもすごいのだが、そもそもそれだけ試合をしていることがまずすごい。
例えば日本人で最も強い男井上尚弥選手は現在2012年にプロデビューし、9年間で20戦である。
1年に2.2試合なので、このペースだとあと30年程現役を続けないと89連勝できない。
だがこれは井上尚弥選手の試合数が少ないということでもない。
今と比べると昔は試合を行うペースがすごかった。
マイク・タイソン選手なども10カ月で15試合行った時期もある。
最近は身体や脳に残るダメージなども考慮され、無茶な試合日程は組まれなくなった。
ボクシングは頭に激しい衝撃を与え、脳にもダメージを与える。
引退後のことも考えれば無茶をさせないようにするのは当然のことだろう。
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