プロボクシングが強い国というとアメリカやイギリス、メキシコ、タイ、フィリピンなどが挙げられます。
それではアマチュアボクシングはどうでしょう?
オリンピックでのボクシングのメダル獲得数を見ると、1位はアメリカの114個ですが、2位はキューバの73個です。ちなみに日本は5個なのでキューバのメダルの多さも分かるでしょう。
しかし「キューバのプロボクサーと言えば?」と言われてもあまりパっとは出てきませんよね。
アメリカならマイク・タイソン!フィリピンならパッキャオ!とパっと出てくるのですが、これだけボクシングが強いのにキューバのボクサーが有名でないのはなぜなのでしょう?
実は答えは簡単で『キューバではプロスポーツ制度が廃止されている』からです。
つまりいくら強くてもキューバではプロボクサーになることはできないので、世界チャンピオンに挑戦したりといったことも出来ないのです。
野球などで『キューバは最強のアマチュアチーム』と呼ばれるのもプロが存在しないからです。
しかし最近キューバで問題になっているのが『亡命』です。
キューバでアマチュア選手としていくら実績を残しても、例えばメイウェザー選手のように1試合で100億円稼ぐといったことはできません。キューバでスポーツ選手は公務員扱いなので、平均よりはいい暮らしができるかなー程度です。
その為キューバを出て海外に逃れる『亡命』をして一攫千金を狙うスポーツ選手が後を絶たないのです。
ボクシングにおいてもユリオルキス・ガンボア選手やギレルモ・リゴンドウ選手など、亡命したあと世界チャンピオンになった選手も存在します。
他にももしかしたら「プロになれていたらすごいチャンピオンになっていたのになあ」という選手が存在したのかもしれませんね。
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