たとえどんな記録だったとしても、枕詞に『世界記録』、『ギネス記録』の文字が付けば何でも凄く感じてしまいますよね。
ちなみに僕が一番好きな世界記録は、ズボンのジッパーを30秒間で204回上げ下げした男性のギネス記録です。
さて、本日はボクシングに関わる世界記録をご紹介していきます。
ボクシングは言うまでもなくワールドワイドなスポーツです。なので、それに関わる世界記録も皆さんの想像をはるかに超える数字となっている事でしょう!
それでは、早速紹介していきます。
最初は王座防衛記録からです。
日本では、元WBA世界ライトフライ級王者の具志堅用高氏が最多記録を誇っています(13回)。
ですが、さすがに世界は広い。13回防衛をはるかに超える選手が存在していました。
その選手は、ジョー・ルイス氏です。
彼は元ヘヴィ級チャンピオンで、防衛記録はなんと25回!
ジョー・ルイス氏はアフリカ系アメリカ人として史上二人目のチャンピオンでした。
「ザ・ブラウンボマー(褐色の爆撃機)」というニックネームで世に知られており、驚異のKO率を誇るスター選手でした。
何より彼が凄かったのは、黒人差別が深刻だった時代において王座を奪還し、防衛し続けられたということです。
様々な要因があったとはいえ、根深い差別問題のある中で王者となり、国民的スターとなった彼の魅力は最多王座防衛記録程度では語りきれません。
ただ、ここでジョー・ルイス氏の話ばかりしてしまうとタイトルを変えなければならないので、ここまでにしておきましょう。
それでは次に紹介する記録は、無敗記録です。
『全戦無敗』
とてもロマンのある言葉ですよね。マンガとかにもたまに、一度も負けたことのないキャラクターとかザラにいますよね。大概、真の力に目覚めたり、回想シーンに入って大事なことを思い出した途端に強くなるタイプの主人公に負けちゃうんですけども。
さて、多少ボクシングに詳しい方なら『無敗』と聞いて思い浮かぶ選手がいるのではないでしょうか。
そう、フロイド・メイウェザー氏ですね。
彼の生涯戦績は50戦50勝27KOという異次元の数字。まさに全戦全勝、常勝無敗のボクサーです。
無敗のままで5階級を制覇した史上初のボクサーであり、彼の記録は塗り替えられるどころか並び立つ者さえいない唯一無二の世界記録となっています。
余談ですが、21世紀最強のボクサー十傑にも選出されています。
しかし、こと無敗記録となれば話は変わります。
最も長い間、無敗記録を伸ばした選手は他にいるのです。
その選手こそ、リカルド・ロペス氏です。
彼はメキシコの元プロボクサーで、1990年には大橋秀行氏に勝ってWBC世界ミニマム級チャンピオンの座にも輝いています。
そんな彼の生涯戦績は、なんと52戦51勝1分です!
人生で52回もリングに上がり、ただの一度も負けたことが無い豪傑だったのです。
ちなみに、彼は世界最多防衛記録でも三位に位置付けられていたりします(22回)。
余談ついでに言いますとリカルド・ロペス氏は、マンガ『はじめの一歩』に登場する最強のボクサー、リカルド・マルチネス選手のモデルだと言われています。
それでは最後にご紹介する世界記録は、世界最年長王者記録です。
ボクシングに詳しい方なら、きっとジョージ・フォアマン氏の名前が挙がることだと思います。
『老いは恥ではない』
これはジョージ・フォアマン氏が42歳の時に、当時複数のベルトを所持していた28歳の若いチャンピオンであるイベンダー・ホリフィールド氏と戦った際に発した言葉だとされています。
ジョージ・フォアマン氏は28歳の時に一度引退していたのですが、およそ10年のブランクを経て現役復帰を果たしています。
残念ながらホリフィールド氏との試合では負けてしまいましたが、彼は諦めずトライし続け、45歳9か月にして王座に返り咲くことが出来たのです。
ですが、現在ではその記録は破られています。
今、最年長王座獲得記録はジョージ・フォアマン氏の45歳9カ月から、バーナード・ホプキンス氏の46歳6か月に塗り替えられています。
バーナード・ホプキンス氏は2011年に当時のWBC世界ライトヘヴィ級チャンピオンだったパスカル選手に挑み、見事勝利を収めているのです。
それだけではありません。
その後、ホプキンス氏は一度、王座を奪われてしまったのですが、再び王座奪還を試みた結果、なんと自らの記録であった46歳6か月という記録を49歳3カ月に更新したのです!
ほぼ五十路にして王座奪還なんて想像できませんね……。
ボクシングにまつわる様々な面白い世界記録。
ちょっと覚えて友達に話せば、ボクシング通っぽく振舞えちゃったりするかも!
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