ディフェンスの基礎『観の目』

ボクシングのディフェンスで使う観の目

こんにちは!

突然ですが皆さん、ディフェンスって難しくないですか?

 

ボクシングにしろキックボクシングにしろ、攻撃というのは実は誰だって出来る技術なのです。

しかし、ディフェンス技術はほんの少しの才能と膨大な経験量によってのみ身につけられる玄人の領域と言えます。

 

ですが、多くの人がそんなに練習に時間を割けるわけでもないですよね。

趣味の時間に生活の大半を捧げられる方は、おそらくそういないはずです。

 

なので、本日はほんの少しの意識の持ち方を変えるだけで、ディフェンス技術が格段に上手くなる方法をお教えします!

 

その技術の名前は、『観の目』です。

 

一般的な呼び方をすると、『周辺視』です。『周辺視』は視野内の全てをぼんやりと眺めるような感覚で、視界に入る全てを認知するという『観る技術』です。

逆に視野内の何か一つの対象物に焦点を当てて見る方法のことを『中心視』と呼びます。

 

かの有名な大剣豪、宮本武蔵が晩年に書き記した武術指南書、『五輪書』にて『観の目』の有用性が説かれています。

 

大半の人は訓練でも行っていなければ、後者の『中心視』を無意識的に使っているはずです。

ですが、この『中心視』は一つの対象物に集中できる反面、細部に囚われて大局を把握できないという欠点があります。

 

『中心視』ばかりだと、気付かないうちにコーナーに追い詰められたり、フェイントに引っかかりやすくなったりと、正直いいところはあまりありません。

 

ところが『周辺視』、宮本武蔵の云うところの『観の目』だと、相手との距離感を掴めたり、フェイントに引っかかることも割と少なくなります。ディフェンス技術だけではなく、カウンターチャンスを見つけられたり、相手のガードの開いているところを突ける観察眼が身についたりします。

 

イイトコだらけの『観の目』、その方法をお教えしますが、感覚的なものなので大分フワッとした言い方しかできません。

前もってお詫び申し上げます。

 

宮本武蔵が提唱した方法は二つあり、一つは「遠くを眺めるように近くを見て、近くを眺めるように遠くを見る」ことだそうです。もう一つは、「背後の音を聞くようにして観る」ことなのだとか。

 

「一つの対象物にピントを合わせないことが肝要だ」と武蔵は言いたかったのだと思いますが、方法論が抽象的で分かりにくいですよね。

 

僕は山やビル群など遠くを眺めることによって、ピントを合せない訓練を積んで『観の目』の感覚を掴むことが出来たので、そういった方法をオススメします。

 

『観の目』さえ出来るようになれば、ディフェンス技術は大幅に向上します。

 

是非身につけて、活かしてみてくださいね!