最近ジェイク・ポールというYouTuberと、ベン・アスクレンという元UFCファイター(UFCは世界で最も大きな総合格闘技団体)のボクシングルールでの試合が行われた。
ベン・アスクレンはあの青木真也選手にも勝利したことのある選手である。
YouTuberが試合をするというと「話題つくりのためとか、客寄せ的なことなんだろうなあ」と思ってしまうところであるが、なんと1ラウンド1分59秒でYouTuberのジェイク・ポールがTKO勝利を決めてしまった。
この結果だけ聞くと「まじかよ!?大番狂わせだな!」というところなのだが、試合の映像を観てみたが正直なところ普通にYouTuberのジェイク・ポールのほうが動きが良かった。
なにも知らない人が観たらどっちがYouTuberなのかわからないほどであった。
というのも総合格闘家のベン・アスクレンは2019年に股関節のケガで引退していて、人工関節置換術を受けている。
人工股関節となるとかなり動きが制限されるし、辛いリハビリを経てなんとか歩けるようになるという人も少なくない。
しかもボクシングの試合をするのは今回が初めてである。
現役時代はパンチが強かったのかというとけしてそういうことではなく、寝技などのグラウンドテクニックが得意な選手であった。
しかし今回はパンチのみのボクシングルールなので得意のグラウンドテクニックは使えない。
そのため仕方ない結果とも言えるであろう。
ちなみにジェイク・ポールはこの試合が初試合ではない。
YouTuberの方と試合をしたり、元NBA選手のネイト・ロビンソン選手にもKO勝ちを収めている(YouTuberとバスケットボールの選手がボクシングで試合をするというのもなかなかすごい話ではあるが)
本業のYouTubeの方はなんというかいわゆる炎上系で「これ犯罪やろ!?」といった内容である。
ジェイク・ポールは以前からあのコナー・マクレガー選手に対戦要求をしているが(関係者を襲撃したりしていた)もし実現すればまた大きな話題になりそうだ。
UFC元世界王者にも勝利!
(2021年11月11日追記)
上記のYouTuberジェイク・ポールが今度はUFC元世界チャンピオンに勝利した。
相手は2016年~2019年までUFCの世界チャンピオンだったタイロン・ウッドリー。
ボクシング経験はないが、前戦のベン・アスクレンと比べても格上でパンチ力のあるファイターである。
試合は8ラウンドおこない、全体的に手数の多かったジェイク・ポールの判定勝ちとなった。
パンチの手数は、ジェイクは207発中71ヒット、ウッドリーは163発中52ヒットとデータでもどちらが優勢だったかがよく分かる。
途中ウッドリーのパンチがヒットし、ジェイクがリングにもたれかかった場面もあったがダウンはとられなかった。
通常なら「ロープの支えがなければダウンしていたという状況の場合はダウンをとる」ものではあるのだが…。
これも試合展開に少なからず影響はあっただろう。
また、身長175cmのウッドリーに対してジェイクは185cmと体格差があった。
ウッドリーの敗因として、本来の階級より体重を増やしての試合となった影響もあったかもしれない。
次は誰と試合をするのか?楽しみなところではあるがジェイクは試合後にSNSにて引退ともとれるような発言。
ボクシングの戦績こそ4戦4勝だが「本職がボクサーの選手とは一試合もしていないくせに」といった批判もある。
さてどうなることやら。
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